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Diary of Pachinko & Alcohol & Tennis & Surf

Mr.X Ⅱ

<第二話>

 「天は二物を与えず」

 ダンとコンはマンションの前にいる。
「CHINCHIN荘 NEW」と書かれている。
そう、これが兄弟の住まい、コンの経営しているマンションである。
そのマンションの管理人がダンである。
親はいない。母は兄弟が幼い頃に蒸発、父はダンが16歳、コンが15歳の時に、家出をしていた。
父に関しては、あの恐るべき「ズルムケ男爵」が関わっていると兄弟はにらんでいた。

 ろくに話もせず、兄弟はそれぞれの部屋にはいった。
まずは、マンション経営をしている、コンの部屋だ。
経営をしている割に、2DKの部屋で生活をしている。
部屋には、最低限生活に必要な物と、パソコン、そして1000冊は越えようかとばかりの本が部屋一面の本棚におさまっている。
兄ダンが入院してからというもの、コンはインターネットのトランプゲームに
熱中し、ストレスを発散していた。
そんなトランプゲームで「ズルムケ男爵」と思われる男とチャットしていた事があったのだ。
ただ、本当にそいつが「ズルムケ男爵」という確信はなかった為、ダンに話しをしていない。
しかし、トランプゲームのそいつは確かにコンの正体を鋭くついた。

      「コン君 包茎でしょ!?」

コンはあきらかに動揺し「よかわかったな」としかタイピングできなかったのである。
そんなミスタイピングをした事、ダンの左片玉の傷も癒えていない事もあり、
ダンに相談する事さえ、できないでいる。

 コンがマンションを持つことになったのは、偶然ではない、むしろ必然であった。
元々、コンは大手おもちゃメーカーで企画部長の座についていた。
中小企業と違い、部長になるのは、相当の努力、成績をあげなければ昇進しないなかで、わずか入社3年での異例であった。
それも そのはず、コンは世の中に数々の大ヒット作品を発表していた。
コンの代表的な作品を、ここで紹介しておこう。
 そのおもちゃは手のひらに納まる大きさで、なぜかウンコの形をしている。
カラーは豊富にそろっていて、のちのちカラーの違いでプレミアがつくほどの
おもちゃであった。
表面には液晶画面がついている。
液晶画面には、ごまのような物体が右往左往している。
この物体に毎日エサを与え、成長させる単純なゲームだ。
ゲームオーバーも単純だった。
その物体にえさを、与え続けていると、どんどん大きくなり、いろんな形、色に変化して、ゲーム本体から、異臭が放たれる。
 そのゲームの名前は「うんこっち」  みなさんも一度は耳にした事はないだろうか!?
 こうして大金を手にしたコンは退職をして、マンションを買ったのであった。


                                続く
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by takaflyday | 2007-10-05 15:48 | Other